かつては国内有数の生産地!蘇る<山形ハッカ>
スーッとした清涼感が爽やかな「ハッカ」
この清涼感の元である<メントール>が主成分のハーブです。
ハッカ属の総称は英語で「Mint ミント」と呼ばれ、
今ではこちらの名前の方に馴染みがあるかもしれません。
昔ははっか飴をよく食べたなぁという方も多いのではないでしょうか?
さて、なぜハッカの話題なのか…。
実は、明治時代、ここ山形は国内有数の「ハッカ」の産地でした。
近年この「山形ハッカ」を復活させようというプロジェクトが
様々に行われており、注目を集めているんです!
現在、日本のハッカ生産地としては「北海道」が知られています。
その中でも有名な北見市の「北見ハッカ」
昭和初期の全盛期には世界シェアなんと70%!世界一のハッカ生産地でした。
この北見にハッカを伝えたのが
天童市出身の屯田兵「石山伝次郎」だと伝わっています。
他の農作物よりたくさんの利益があるハッカ栽培は爆発的に広がり、
富豪になる農家も出たそうです。
北海道開拓を大きく支えたハッカ栽培のルーツは【山形県】なのですね!
さて、山形県でのハッカ栽培はその後様々な理由で衰退していきます。
大正時代にはほとんど消滅してしまいました。
そんなハッカを復活させたいと願い頑張っている方々が、
石山伝次郎の出身「天童市高擶」の地元の皆さんや、
「山形東高等学校 山形ハッカプロジェクト」の皆さん。
あぜ道に自生していたハッカを採取・栽培し、
ドリンクやスイーツ、精油などの開発等の取り組みも行っているそうです。
ここ数年の間に山形県の「村山特産野菜」にも指定され、
少しずつ農家の数も増えてきているそうです!
明治からひっそりと姿を残してきたハッカ。
こんな日を心待ちにしていたのかもしれません。
そんなハッカから特産品が産まれるかもしれないなんて、とっても素敵です。
いつかは山形ハッカのブランド化も夢ではないかもしれませんね!
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